
歯並びが気になり始めた時、子どもにはワイヤー矯正しか選択肢がないと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし近年では、子どもでも行えるマウスピース矯正として、インビザラインのラインナップが注目されています。
この記事では、お子さんでもマウスピース矯正ができる理由や、インビザライン・ファーストの特徴、適応となる症例、大人のインビザラインとの違いまで、分かりやすく解説します。
目次
■子どもでもインビザラインで矯正はできる?
◎成長期に合わせた矯正治療
インビザラインは、透明なマウスピースを交換しながら、徐々に歯を動かしていく矯正治療です。インビザラインは大人向けの治療法と思われがちですが、現在では成長期の子どもにも対応できるシステムが整っています。
◎子どもの生活への負担が少ない
マウスピース矯正は装置が透明で目立ちにくく、学校生活や習い事にも影響が出にくい点が特徴です。
さらに取り外しができるため、食事や歯磨きがしやすく、むし歯リスクを抑えやすいことも、子どもの矯正として支持されている理由の一つです。
※効果を得るには1日20時間~22時間の装着が必要です。
■インビザライン・ファーストとは
◎成長期の子ども用に設計
インビザライン・ファーストは、混合歯列期と呼ばれる、乳歯と永久歯が混在する時期の子どもを対象とした矯正システムです。
単に歯の移動を行うだけでなく、顎の成長に合わせた治療計画が立てられます。
◎永久歯が生えるスペースを正しく確保する
歯並びが悪くなる原因の一つに、永久歯が並ぶスペース不足があります。
インビザライン・ファーストでは、歯をきれいに並べるだけでなく、将来の歯並びを見据えてスペースを確保することを目的とした「土台作り」が行われます。
■インビザライン・ファーストが適応となる症例
◎前歯のガタつきやすきっ歯
前歯が重なっている、すき間が目立つといったケースは、インビザライン・ファーストの対象となることがあります。
◎出っ歯や受け口の傾向
軽度から中等度の出っ歯、反対咬合(受け口)の傾向がある場合も、成長を利用しながら矯正できる可能性があります。
※顎変形症や複雑なケースでは、他の治療法や
外科的処置をご提案することがあります。
◎歯並びが悪くなりそうな兆候がある場合
現時点で大きな問題がなくても、将来的に歯並びが乱れるリスクが高いと判断された場合、早期に介入することで後の治療が複雑にならないよう整えておける場合があります。
■大人のインビザラインとの違い
◎成長を前提にしている
大人のインビザラインは、すでに顎の成長が完了した状態を前提に、歯そのものを動かして歯並びを整える治療です。
一方、インビザライン・ファーストは、成長途中であることを前提に治療計画が立てられます。顎の成長や歯の生え変わりを考慮しながら歯を動かしていくため、成長期ならではの特性を活かした矯正治療を行います。
◎治療のゴールが異なる
インビザライン・ファーストの目的は、歯並びを完璧に仕上げることだけではありません。
成長期の段階で、永久歯が適切に並ぶためのスペースを確保し、噛み合わせや歯列の土台を整えることが大きな役割です。
その結果、大人になってから再度矯正が必要になった場合でも、治療期間が短くなったり、抜歯を回避できたりと、負担が軽減される可能性があります。
◎マウスピースの設計が異なる
インビザライン・ファーストのマウスピースは、乳歯と永久歯が混在している時期を想定した設計になっています。永久歯がこれから生えてくるスペースや、歯の生え変わりによる変化に対応できるよう工夫されている点が特徴です。
そのため、大人のインビザラインとは異なり、成長や歯列の変化を柔軟に取り込みながら治療を進められます。
【健やかな永久歯のために、成長期の今だからできること】
インビザライン・ファーストは、大人だけでなく、子どもでも行えるマウスピース矯正としてメリットの多い治療法です。
ただし、お口の状態によって適切な治療開始時期や方法は一人ひとり異なります。「うちの子にはまだ早いかな?」と思わずに、まずは現状を知るために歯科医院へご相談ください。
当院ではインビザライン・ファーストだけでなく、インハウスアライナーというマウスピース矯正にも対応しています。詳しくはこちらの記事で紹介していますので、あわせてご確認ください。
